汚染 環境ホルモンと対決/自分を守るノウハウ 山形新聞1999年2月15日/Weekly 何にでもラップを使っていたなあ
 いま問題の環境ホルモン災害を、どうしたら避けられるのか。日常生活のなかで、汚染から身を守る知恵を専門家にアドバイスしてもらうと‥‥。
@汚染地域の近海産の魚や貝などを毎日食べない。
「ダイオキシンは工業地域沿岸と、川の河口付近に多く蓄積されているので、養殖魚や近海魚を毎日食べるのは避けたい」。
A脂肪分の多い肉や乳製品にも注意。
「汚染地域のか地区の脂肪には、環境ホルモンやダイオキシンが含まれている」。
B食品をプラスチック容器に入れたり、ラップで包むのは避けたい。
「プラスチック容器に入った食品やお弁当を、電子レンジなどで加熱すると、微量の環境ホルモン物質が溶け出します。ガラス容器に移し替え、ラップをかけないで温めると安心」。
C農薬を大量に使って栽培した野菜や果物は避ける。
Dおもちゃなど、幼児が触れるものは天然素材を選ぶ。
「塩化ビニール製品からは、環境ホルモンのフタル酸エステルが溶け出します。幼児が口に入れるおもちゃは、木など天然素材のものを選びたい」。
E家の中で殺虫剤や防虫剤をむやみに使わない。
「農薬として禁止されているものも、殺虫剤の中に含まれていることがある。それを毎日吸い込んだり、皮膚にかけたりすれば、影響が出てくる」。
F経口避妊薬(ピル)の常用にはよく注意する。
「ピルの服用は、環境ホルモンのもとを食べているのと同じとも言える。排泄物にも大量の合成ホルモンが含まれるので、生活排水として、河川の汚染源にもなる」。
G母乳で育てるか人工乳にするかよく考える。
「母乳には大切な免疫抗体があるが、ダイオキシンも比較的多く含まれるので、最初の数ヶ月は母乳で、その後は人工乳でという選択も考えられる」。
H食物繊維を多く含むものを摂取する。
「食物繊維は環境ホルモンを吸着し、体外に排出させる」。

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