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吉野川第十堰改築問題で住民投票条例が成立 NHK総合1999年6月26日8時30分週刊ニュース/視聴メモ こんなに反対しているのにどうして建設省は可動堰を作るのだろう。建設省の言い分も聞いてみたいものだ
建設省は先月、三つの可動堰の案を発表。従来の巨大な構造物という印象を和らげるものになっている。

<住民投票条例ができるまでのうごき>

6年前環境保護団体から、生態系に悪影響を及ぼす堰の改築計画の見直しを求める声が上がる。
1998年11月。住民の声を計画に反映させようと住民投票を求める署名運動が始まる。
1ヶ月で徳島市の有権者の半分に近い10万人あまりの署名を集め住民投票を実施するための条例の制定を求める。
しかし今年2月の市議会で反対多数で否決された。
このため4月に行われた徳島市議会選挙では独自の議員候補者を立て市議会で過半数を占める。
6月21日の市議会で住民投票条例が可決される。

<なぜ住民投票という方法を選んだのか>

もっとも大きな理由は行政に対する不信感である。
建設省は大規模な建設事業に第三者的な立場で住民の意見を反映させるために審議委員会を設置した。
第十堰の場合は3年近い審議が行われたが、結論は建設省の改築計画は妥当という判断。
計画に疑問を投げかけてきた市民グループは、審議委員会の結論は住民の意見を反映していないとして、公共事業のあり方に疑問を抱く。
住民の意見は、住民の意思が数で表される住民投票でするしかないと考えた。
しかし、まだ住民投票の時期が決まっていない。
実施時期については6ヶ月後に改めて協議すること、となっている。
住民投票が行われれば、国の河川事業を問う初めての住民投票となる。

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